推薦文献 5.メンタルケア,QOL向上
2025.04.08
心理療法
コミュニケーションがうまく取れない理由は様々です。会話スキル,社会的スキル(人間関係スキル),ステータス,誠実さ…..etc..心理的安定性。会話や社会的スキルだけが足りないという人の方が稀で、大抵は心理的な問題とセットになっているように思います。そして、心理的問題を抱えているから会話がうまくできず、会話がうまくできないからさらに心にダメージを受けるという悪循環を生じることが多いとも思います。カウンセリングを受けるのがベストだとは思いますが、読書によるセルフヘルプも大きな効果があります。

マインドフルネスストレス低減法
「ジョン・カバットジン (著), 春木 豊 (翻訳)」
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「呼吸への注意,正座瞑想,ボディースキャン,ヨーガ,歩行瞑想を体系的に組み合わせ,“禅思想”に通じた体験を得るためのエクササイズを一般人にわかりやすく紹介」
この本以降の類書で頻繁に挙げられる良書。最初に読んでおこう。

無(最高の状態) 「鈴木祐」
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心の引き起こす苦しみの適切な扱い方を教えてくれる、わかりやすく実践的なメンタルヘルスの本。苦しみは脳が勝手に作り出している、それにはメリットがあるが、幸福感をそこなう。苦への抵抗をなくすのがカギ。

自分にやさしくする生き方 「伊藤 絵美」
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これ一冊でストレスコーピング,認知行動療法,スキーマ療法,セルフコンパッションの初級を学べ実践もできる優れもの。伊藤 絵美先生は素晴らしい本をたくさん書かれている。

恥(シェイム)…生きづらさの根っこにあるもの 「岩壁 茂」
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対人不安,劣等感,自身のなさの根底には”恥”の感情が隠れていることが多い。生きづらさを感じる人は読んでほしい。簡潔でわかりやすい。

心の体質改善「スキーマ療法」自習ガイド 「伊藤 絵美」
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スキーマ療法は生きづらさの根本にアプローチし、対症療法ではなく原因治療的な心理療法です。時間がかかりしんどいですが、数年かけてでもやっていいと思います。本書はその入門書。

自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる 「ラス・ハリス , 岩下 慶一 (翻訳)」
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ACTと呼ばれる心理療法のやさしい本。不安や恐れ、ネガティブな感情で、できるはずの行動が起こせずにいる人は読んでみてください。同著者の類書もお薦め

「本当の自分」がわかる心理学~すべての悩みを解決する鍵は自分の中にある 「シュテファニー・シュタール, 繁田 香織 (翻訳)」
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インナーチャイルドの考え方から生きづらさを解説しその改善を教える本。

脳をみる心、心をみる脳: マインドサイトによる新しいサイコセラピー 「ダニエル・J・シーゲル / 山藤 奈穂子, 小島 美夏 (翻訳)」
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いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法 「デビッド・D.バーンズ / 野村 総一郎, 夏苅 郁子, 山岡 功一 (翻訳)」
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認知行動療法のバイブル的な本。多くのメソッドがある。好きなものを選んでやってみよう。認知行動療法は現実的な考え方を学べるので、うつ病不安症の方だけでなく全ての人におすすめする。より専門的なのはこちら認知行動療法実践ガイド

マインドフル・セルフ・コンパッションワークブック 「クリスティン・ネフ, クリストファー・ガーマー / 富田 拓郎, 大宮 宗一郎 (翻訳)」
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自信を持てない、自分に失望ばかりしてしまう、自分に厳しくしてしまう、そういう方は自分にやさしさを向けられるようにしましょう。つらい気持ちと向き合うことになるのでしんどいですが、できるようになればそれ以降すっと楽になります。

セラピストのためのエクスポージャー療法ガイドブック 「ティモシー・A. サイズモア / 坂井 誠, 首藤 祐介, 山本竜也」
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不安から恐怖症まで、心理的障害で行動できないのを改善するベーシックな療法がエクスポージャーです。セラピスト向けですが、理屈も実践も難しくはないので、この本でやっちゃいましょう。

自分でできるスキーマ療法ワークブック 「伊藤 絵美 」
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心の底にある子供のころからの悲痛な願望と努力を、もう苦しみでしかないのにもかかわらず、大人になっても続けている。それに気づいて止めさせてあげる。つらいですが、終えれば苦しみは手放せて、人として成長もするでしょう。

エモーション・フォーカスト・セラピー入門 「レスリー・S・グリーンバーグ /岩壁 茂, 伊藤 正哉 , 細越 寛樹, 関屋 裕希, その他」
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感情焦点化療法を紹介した本。ネガティブな感情には意味がある。それを否定,逃避,誤魔化したりせず受容することで、ポジティブな変化を促すことができる。セラピーとしてでなく、感情の役割について学びたい人が読んでいいだろう。

感情制御ハンドブック 「有光興記,飯田沙依亜,榊原良太,手塚洋介,森岡陽介,村田明日香,原田知佳,山本恭子,浦野由平,岩佐和典」
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感情のコントロールについて本気で学びたい人向け。日本の専門家による様々なテーマの研究を載せている。
生きづらさについて

HSPと心理療法 繊細なクライエントとの治療効果を向上させるために 「エレイン・N・アーロン (著), 髙橋 亜希 (監修), 久保 言史 (翻訳)」
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セラピスト向けの本だが、HSPの特徴を事細かに記述しているので理解に役立つ。

アスペルガーの男性が女性について知っておきたいこと 「マクシーン アストン, テーラー 幸恵 (翻訳)」
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ASDとカモフラージュ: CAT-Qからわかること 「ハンナ・ルイーズ・ベルチャー / 藤川 洋子, 三好 智子 (翻訳)」
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社会脳の発達 「千住 淳」
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ASD者の心の理論(他者の心の状態や意図,信念などを推測する能力)の発達についての研究。

身体はトラウマを記録する 「べッセル・ヴァン・デア・コーク (著), 柴田 裕之 (翻訳)」
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身体が「ノー」と言うとき 「ガボール・マテ (著), 伊藤はるみ (翻訳)」
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発達性トラウマ:その癒やしのプロセス 「ローレンス・ヘラー, アリーン・ラピエール / 松本 功, 牧野 有可里 (翻訳)」
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小児期トラウマがもたらす病 ACEの実態と対策 「ドナ・ジャクソン・ナカザワ (著), 清水 由貴子 (翻訳)」
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QOL向上